テント、寝袋、焚き火台、クーラーボックス。キャンプ道具を一式そろえると、安く見積もっても5万円前後、こだわれば10万円を超えます。「一度やってみてから決めたい」と考えるのは自然なことで、そのための選択肢が手ぶらキャンプです。
手ぶらキャンプとは、テントや寝具、調理道具をキャンプ場やレンタル業者に用意してもらい、着替えと食材程度の荷物で泊まれるスタイルを指します。最近は大人1人あたり1万円前後で、テント設営のレクチャーまで付くプランも珍しくありません。
この記事でわかること:
- 手ぶらキャンプの3つのタイプと、それぞれの料金相場
- 関東近郊で手ぶらプランを探すときのチェックポイント
- ソロで申し込むときに損をしない選び方
- レンタルに含まれない「自分で持っていく物」のリスト
- 秋冬に手ぶらキャンプをするときの寒さ対策
手ぶらキャンプは3タイプ 料金相場と向いている人
ひと口に手ぶらキャンプと言っても、道具を誰が用意するかで中身はかなり違います。まずは全体像を表で比べてみましょう。
| タイプ | 道具の用意 | 料金の目安(大人1人・1泊) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| キャンプ場の手ぶらプラン | キャンプ場が設営済み or 設営サポート付きで貸し出し | 約5,000〜15,000円(サイト代込み) | 完全初心者・家族・初回の体験 |
| 宅配レンタル+通常サイト | レンタル業者がキャンプ場や自宅へ配送 | レンタル約1万〜2万円+サイト代+送料 | 好きなキャンプ場を選びたい人・2回目以降 |
| グランピング・常設テント | テントやベッドが常設 | 約15,000〜40,000円(食事付きが多い) | 設営をしたくない人・記念日利用 |
「キャンプらしさ」を味わいたいなら、自分でテントを張る経験ができる上の2タイプがおすすめです。グランピングは快適ですが、テント設営や火起こしの練習にはなりません。
キャンプ場の手ぶらプランの実例
具体的な料金は施設ごとに異なるため、2026年10月時点で公式サイトに掲載されている例をいくつか挙げます。いずれも時期や人数で変わるため、予約前に必ず公式サイトで最新の金額を確認してください。
- PICAの「手ぶらキャンプスタートパック」: テント・タープ・チェア・ランタン・ツーバーナー・焚火台・シュラフ・マットなど一式に、スタッフのレクチャーが付くプラン。案内されている料金は1人あたり6,750〜14,750円で、人数とシーズンによって変動します。13時チェックイン→13時30分オリエンテーション→14時テント設営→16時30分調理サポート、という流れが紹介されています
- 休暇村の「手ぶらでキャンプ」: テント・タープ・ランタン2個・寝具・テーブル・イス・炭か薪・調理セットまで含むプラン。食材なしは4,500円(休暇村瀬戸内東予の例)、夕朝食の食材と入浴券付きは10,000円(休暇村裏磐梯の例)。関東から行きやすい対象施設として群馬県の嬬恋鹿沢が挙がっています
- 御坂路さくら公園オートキャンプ場(山梨県笛吹市): テント一式・寝袋・キッチンセット・焚き火台・クーラーボックスに、夕食BBQと朝食のホットサンドが付くレンタルプラン。チェックインは13時からです
宅配レンタルの料金感
宅配レンタル大手のhinataレンタルでは、ソロキャンプ向けのセットが1万円台から用意されています。冬向けの「あったかソロセット」は19,800円の表示で、別途配送料2,100円がかかります。キャンプ場で受け取って現地で返却できるため、電車やバスで向かう場合でも使えるのが利点です。キャンセル補償や破損補償をオプションで付けると、合計で2,000〜3,000円ほど上乗せになると見ておきましょう。
関東近郊で手ぶらキャンプ場を選ぶ4つのチェックポイント

関東は手ぶらプランのあるキャンプ場が多く、山梨・群馬・神奈川・千葉の各エリアに選択肢があります。施設名で選ぶ前に、次の4点を比べておくと失敗しにくいでしょう。
1. 「設営済み」か「設営サポート」か
到着したらテントが建っているタイプと、スタッフと一緒に建てるタイプがあります。次回以降に自分の道具でキャンプをする予定があるなら、設営サポート型を選ぶと、ペグの打ち方やロープの張り方を実地で覚えられます。体力に自信がない場合や小さな子ども連れなら設営済み型が安心です。
2. 食材付きかどうか
食材付きプランは買い出しの手間がなくなる反面、メニューが決まっています。食材なしプランなら1人あたり3,000〜5,000円ほど安くなることが多く、途中のスーパーで地元の肉や野菜を買う楽しみもあります。到着時刻が遅くなりそうな日は、食材付きを選んでおくと安心です。
3. お風呂・トイレ・炊事棟の距離
手ぶらプランのサイトは、管理棟の近くに割り当てられることが多いです。予約時に「トイレまで徒歩何分か」「温水が出る炊事棟か」を確認しておくと、夜中や朝の負担が大きく変わります。10月以降は水が冷たくなるため、温水の有無は特に効いてきます。
4. 電車・バスで行けるか
手ぶらキャンプの最大の利点は、車がなくても参加できることです。最寄り駅からの送迎の有無、路線バスの最終時刻を事前に調べておきましょう。都内なら江東区の若洲公園キャンプ場のように、電車とバスで行ける区立施設もあります。若洲公園の利用料は1泊2日で大人600円と安く、宅配レンタルと組み合わせると手ぶらで都内キャンプが成立します。
ソロで手ぶらキャンプを申し込むときの注意点

手ぶらプランは2人以上を前提に料金が組まれている施設が少なくありません。1人で申し込むと、1人あたりの単価が2人利用時の1.5〜2倍になるケースもあります。
- ソロ専用プランがあるか確認する: PICAのように「ソロ」「デュオ」「ファミリー」と人数別のプランを分けている施設なら、1人でも割高になりにくいです
- 宅配レンタルのソロセットを使う: サイト代が安いキャンプ場を自分で選べるため、合計額を抑えやすくなります。ソロセットはテントが1〜2人用で軽く、設営も20〜30分ほどで終わります
- 平日を狙う: 週末と比べて1,000〜3,000円下がる施設が多く、区画も静かな場所を選びやすくなります
ソロの場合、困った時に頼れる相手がいません。初回は管理人が常駐しているキャンプ場を選ぶと、焚き火の火が付かない・ランタンが点かないといったトラブルでもすぐ相談できます。
レンタルで1〜2回体験して「続けたい」と思ったら、次は道具をそろえる段階です。必要な物の優先順位はソロキャンプ初心者の道具一式2026で予算別にまとめています。
手ぶらキャンプの1日の流れ(1泊2日の例)

到着から撤収まで、手ぶらプランならではの時間配分を例で示します。
| 時刻 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 11:30 | 最寄りのスーパーで買い出し | 氷と飲み物はここで。キャンプ場の売店は割高なことが多い |
| 13:00 | チェックイン・レンタル品の確認 | 数と破損を受け取り時にチェック。写真を撮っておくと安心 |
| 13:30〜15:00 | テント設営(サポート付き) | 張り方をメモや動画で残すと次回に役立つ |
| 16:00 | 焚き火の準備・夕食の下ごしらえ | 10月は17時過ぎに暗くなるため、明るいうちに火を起こす |
| 18:00〜21:00 | 夕食・焚き火 | 消灯時間(多くは21〜22時)を確認 |
| 翌7:00 | 朝食 | ホットサンドや袋麺など簡単なもので十分 |
| 翌9:00〜10:30 | 撤収・返却 | レンタル品の汚れは軽く拭く程度でOKな施設が多い |
実際に過ごしてみると、設営と撤収に合計2時間ほどかかります。チェックアウト時刻から逆算して、朝食はシンプルにしておくのがコツです。
レンタルに含まれない持ち物リスト
手ぶらと言っても、身の回りの物は自分で用意します。レンタル一覧に載っていないことが多く、忘れると夜に困る物を中心に挙げます。
LEDヘッドライト
レンタルのランタンはテーブルを照らすには十分ですが、夜中にトイレへ行くときは両手が空くLEDヘッドライトが便利です。200〜300ルーメンほどで、単3電池か充電式のものなら2,000〜4,000円前後で買えます。
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モバイルバッテリー
電源なしサイトでは、スマホの充電ができません。地図・予約確認・写真でバッテリーは想像以上に減ります。10000mAhクラスのモバイルバッテリー(3,000円前後)が1台あれば、スマホを2回ほど満充電できるでしょう。
防寒用のダウンジャケット
山あいのキャンプ場は、10月でも夜は5〜10度まで下がります。日中が20度を超えていても、軽量ダウンジャケットは必ず持っていきましょう。首元を温めるネックウォーマーがあると体感温度が大きく変わります。
キャンプ用サンダル
テントの出入りのたびに靴ひもを結ぶのは面倒です。かかとを踏んでも履けるキャンプ用サンダルや折りたためるスリッポンがあると、夜のトイレも楽になります。
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2,860円 (税込)
そのほかの小物
- タオル・洗面用具・着替え(汗冷え防止に速乾インナー)
- ゴミ袋(45L×3枚ほど。持ち帰りルールの施設が多い)
- ウェットティッシュ・キッチンペーパー
- 虫よけ・常備薬・絆創膏
- 軍手(薪や熱い網をつかむ時に必要)
日帰りで体験する場合の持ち物はデイキャンプの持ち物リスト2026も参考になります。
よくある質問
Q1. 手ぶらキャンプは本当に何も持っていかなくていいですか?
テントや寝具、調理道具は不要ですが、着替え・タオル・ヘッドライト・防寒着などの身の回り品は自分で用意します。レンタル一覧をよく確認し、「タオル」「食器用洗剤」が含まれているかも見ておきましょう。
Q2. 手ぶらキャンプの料金は1人いくらが相場ですか?
キャンプ場の手ぶらプランで1人あたり約5,000〜15,000円が目安です。宅配レンタルを使う場合は、セット代1万〜2万円にサイト代と送料が加わります。グランピングは15,000円以上が中心です。
Q3. ソロでも手ぶらキャンプはできますか?
できます。ソロ専用プランを用意しているキャンプ場や、宅配レンタルのソロセットを選ぶと割高になりにくいです。初回は管理人が常駐している施設を選ぶと安心です。
Q4. 雨の日はどうなりますか?
多くの手ぶらプランは小雨なら実施され、台風や大雨の予報時はキャンセル料なしで変更できる規定を設けている施設もあります。キャンセル規定は施設ごとに違うため、予約時に確認してください。宅配レンタルはキャンセル補償オプションの有無で負担が変わります。
Q5. 冬でも手ぶらキャンプはできますか?
冬季も手ぶらプランを続けている施設はありますが、レンタルの寝袋が冬用かどうかで快適さが大きく変わります。予約時に寝袋の対応温度や、電源付きサイトで電気毛布が使えるかを確認しましょう。寒さが心配なら、防寒小物を自分で追加するのがおすすめです。
Q6. 子連れでも利用できますか?
ファミリー向けプランを用意しているキャンプ場が多く、子ども料金が設定されている場合もあります。設営済みタイプを選ぶと、到着後すぐに遊びに出られるので子どもが退屈しません。
まずは1泊、手ぶらでキャンプを体験してみよう
手ぶらキャンプは、道具を買う前に「キャンプが自分に合うか」を確かめるいちばん手軽な方法です。完全な初心者ならキャンプ場の設営サポート付きプラン、行きたいキャンプ場が決まっているなら宅配レンタル、とタイプを選び分けると満足度が上がります。
予約が取れたら、ヘッドライト・モバイルバッテリー・防寒着の3点だけは先にそろえておきましょう。どれも次回以降のキャンプでそのまま使える物なので、無駄になりません。10月から11月は虫が少なく、焚き火が気持ちいい季節です。週末の空き状況を一度チェックしてみてください。
