7月下旬、平地のキャンプ場では夜になっても気温が30度を下回らない「超熱帯夜」が当たり前になってきました。寝苦しさでキャンプを断念する方も少なくないでしょう。そんなとき選択肢になるのが、標高1,000m以上のキャンプ場です。気温は標高が100m上がるごとに約0.6度下がるため、標高1,000mなら平地より約6度、標高1,500mなら約9度涼しくなります。
現地で朝5時に温度計を見ると18度を下回っていた、という声も珍しくありません。日中でも木陰に入れば28度前後で、扇風機すら不要な快適さです。
- 関東・中部・関西エリア別の標高1,000m以上キャンプ場6選
- 各キャンプ場の予約方法・料金・設備情報
- 標高が高い場所ならではの持ち物・注意点
- 夜間の冷え込み対策と紫外線対策のポイント
関東エリアの標高1,000m以上キャンプ場
1. 丸沼オートキャンプ場(群馬県利根郡片品村・標高約1,500m)
関東圏で最も標高が高いキャンプ場の一つで、真夏の日中でも気温は25度前後、朝晩は15度を下回ることもあります。丸沼湖畔に位置し、カヌーや釣りも楽しめるロケーションが魅力です。
サイトは芝生のオートサイト全42区画で、AC電源付きサイトも用意されています。管理棟にはシャワー室とコインランドリーがあり、連泊にも対応しやすい環境です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県利根郡片品村東小川4658-58 |
| 標高 | 約1,500m |
| 営業期間 | 5月上旬〜10月下旬 |
| サイト料金 | 1区画 5,500〜7,700円/泊(シーズンにより変動) |
| 予約方法 | 公式サイトまたは電話予約 |
| 設備 | AC電源サイトあり・シャワー・トイレ(温水洗浄便座)・炊事場 |
| アクセス | 関越道 沼田ICから約40分 |
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デメリットとしては、最寄りのスーパーまで車で約30分かかるため、食材の事前調達が必須です。標高1,500mのため夜間は10度前後まで冷え込む日もあり、フリースやダウンジャケットの準備をおすすめします。
2. 北軽井沢スウィートグラス(群馬県吾妻郡長野原町・標高約1,150m)
「国内有数予約が取りにくいキャンプ場」とも言われる人気施設で、高規格な設備と美しい浅間山の眺望が特徴です。2026年の営業期間は4月17日〜11月29日で、夏季は日中28度前後、夜は20度前後と快適に過ごせます。
テントサイトのほかにコテージやキャビンも充実しており、キャンプ初心者のファミリーにも安心です。場内にはツリーハウスや遊具があり、子どもが飽きずに遊べる点もファミリー層から支持されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579 |
| 標高 | 約1,150m |
| 営業期間 | 2026年4月17日〜11月29日 |
| サイト料金 | 1区画 4,400〜11,000円/泊(サイト種別・シーズンにより変動) |
| 予約方法 | 公式サイトのみ(3ヶ月前から予約開始) |
| 設備 | AC電源サイトあり・温水シャワー・洗い場(温水)・薪販売 |
| アクセス | 上信越道 碓氷軽井沢ICから約50分 |
予約は3ヶ月前の同日0時に開放されますが、夏休みの週末は数分で埋まることもあります。平日利用や9月以降の予約なら比較的取りやすいでしょう。
中部エリアの標高1,000m以上キャンプ場
3. 蓼科高原キャンプ場(長野県茅野市・標高約1,200m)
八ヶ岳連峰の西麓に位置し、白樺やカラマツの林間サイトが広がるキャンプ場です。夏の日中は26度前後で、木漏れ日が差す静かなサイトでのんびり過ごせます。周辺には白樺湖やビーナスラインなどのドライブスポットが多く、キャンプ+観光を楽しむベースとしても優れた立地でしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県茅野市北山4035 |
| 標高 | 約1,200m |
| 営業期間 | 5月上旬〜10月中旬 |
| サイト料金 | 1区画 3,300〜5,500円/泊 |
| 予約方法 | 公式サイト・なっぷ・電話 |
| 設備 | シャワー・炊事場・売店・レンタル用品 |
| アクセス | 中央道 諏訪ICから約30分 |
注意点は、林間サイトのため地面が柔らかく、ペグが利きにくい箇所がある点です。長めのスチールペグ(30cm以上)を持参すると安心でしょう。
4. 荒船パノラマキャンプフィールド(長野県南佐久郡・標高約1,200m)
荒船山を正面に望む開放的なロケーションが最大の魅力です。芝生のフリーサイトが広く取られており、隣のグループとの距離を十分に確保できます。夏の日中は27度前後で湿度も低く、関東の蒸し暑さとは別世界の爽快感を味わえるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県南佐久郡佐久穂町大字八郡 |
| 標高 | 約1,200m |
| 営業期間 | 4月下旬〜11月上旬 |
| サイト料金 | フリーサイト 大人1,100円/泊+車1台1,100円 |
| 予約方法 | なっぷ・電話 |
| 設備 | 水洗トイレ・炊事場・ゴミステーション |
| アクセス | 上信越道 下仁田ICから約40分 |
フリーサイトのため料金が比較的安く、ソロキャンパーやデュオキャンプにも人気があります。シャワーがないため、近隣の日帰り温泉施設を利用する方が多いようです。
関西エリアの標高1,000m以上キャンプ場
5. 曽爾高原キャンプ場(奈良県宇陀郡曽爾村・標高約1,000m)
秋のススキで有名な曽爾高原の麓にあり、夏場は高原の風が吹き抜ける涼しいキャンプ場です。大阪市内から車で約2時間とアクセスしやすく、関西圏のキャンパーにとって「日帰りでも行ける避暑キャンプ」の定番となっています。日中は28度前後、夜は20度を下回る日が多いでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県宇陀郡曽爾村太良路 |
| 標高 | 約1,000m |
| 営業期間 | 4月〜11月(冬季休業) |
| サイト料金 | 1区画 3,300〜4,400円/泊 |
| 予約方法 | 電話予約のみ |
| 設備 | 水洗トイレ・炊事場・温泉施設「お亀の湯」隣接 |
| アクセス | 名阪国道 針ICから約50分 |
隣接する「お亀の湯」は大人750円で入浴でき、キャンプの汗を流すのに最適です。ただし電話予約のみの受付で、夏休み期間の週末は早めの問い合わせをおすすめします。
6. 若杉高原おおやキャンプ場(兵庫県養父市・標高約1,000m)
冬はスキー場として営業しているゲレンデを夏季にキャンプ場として開放しています。ゲレンデの広い斜面を利用したサイトからは、夜になると満天の星空が広がります。「星が降るキャンプ場」というキャッチフレーズの通り、天の川が肉眼で見えるほどの星空は圧巻です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県養父市大屋町若杉99-2 |
| 標高 | 約1,000m |
| 営業期間 | 6月〜10月 |
| サイト料金 | 1区画 4,400〜6,600円/泊(サイト種別により変動) |
| 予約方法 | 公式サイト・なっぷ |
| 設備 | 温水シャワー・水洗トイレ・炊事場・売店 |
| アクセス | 北近畿豊岡道 八鹿氷ノ山ICから約30分 |
ゲレンデの傾斜がそのまま残るサイトもあるため、テント設営時は平坦な場所を選ぶのがコツです。星空観察会やトレッキングツアーなどのイベントも開催されており、アクティビティの充実度も高いキャンプ場でしょう。
標高1,000m以上キャンプ場で準備しておきたい装備と対策

標高が高いキャンプ場は涼しい反面、平地とは異なる環境への備えが必要です。「涼しいから大丈夫」と油断して体調を崩すケースが毎年報告されていますので、持ち物と対策を確認しておきましょう。
夜間の防寒装備(フリース・薄手ダウン)
標高1,000mでは夜間に15〜18度、標高1,500mでは10度前後まで冷え込むことがあります。フリースジャケットや薄手ダウンジャケット(約5,000〜15,000円)は真夏でも必携です。寝袋も夏用の薄いタイプではなく、快適温度10度前後の3シーズン用を選ぶと安心でしょう。
紫外線対策グッズ(日焼け止め・サングラス・帽子)
標高が1,000m上がると紫外線量は約10〜12%増加するとされています。SPF50以上の日焼け止め(約800〜2,000円)、UV400カットサングラス(約2,000〜5,000円)、つば広の帽子は平地以上に重要です。特に子どもの肌は紫外線ダメージを受けやすいため、こまめな塗り直しを心がけてください。
虫除け・防虫対策
標高の高い場所ではブヨ(ブユ)の被害が多発します。蚊用の虫除けスプレーではブヨには効きにくいため、ハッカ油ベースの虫除けスプレー(約600〜1,500円)や、肌の露出を減らす長袖・長ズボンの着用がおすすめです。刺された場合に備えて、ポイズンリムーバーも持参しておくと安心でしょう。
急な天候変化への備え
山間部は天候が変わりやすく、午後になると突然の雷雨に見舞われることも珍しくありません。レインウェア上下(約3,000〜10,000円)は必ず持参し、タープも耐水圧1,500mm以上のものを選んでおくと急な雨でも慌てずに済みます。天気予報はキャンプ場の所在地ピンポイントで確認する習慣をつけましょう。
よくある質問

Q. 標高1,000m以上のキャンプ場は真夏でも本当に涼しいですか?
A. 標高100mごとに気温は約0.6度下がります。平地が35度の猛暑日でも、標高1,000mなら29度前後、標高1,500mなら26度前後です。木陰に入ればさらに2〜3度低く感じるため、日中もエアコンなしで快適に過ごせます。
Q. 夏休み期間の予約はいつ頃すればいいですか?
A. 人気キャンプ場は2〜3ヶ月前の予約開始日に満枠になることがあります。7月・8月の週末を狙うなら、4〜5月には予約を入れておくのが確実です。平日利用なら直前でも空きが見つかることが多いでしょう。
Q. 子連れでも行けるキャンプ場はどれですか?
A. 北軽井沢スウィートグラスは遊具やツリーハウスがあり、ファミリー向け設備が充実しています。若杉高原おおやキャンプ場も星空観察会などのイベントがあり、子どもの自然体験に最適です。
Q. 寝袋はどのくらいの対応温度が必要ですか?
A. 標高1,000mなら快適温度10〜15度の3シーズン用、標高1,500mなら快適温度5〜10度のモデルがおすすめです。封筒型よりマミー型の方が保温性に優れていますが、圧迫感が苦手な方は封筒型にインナーシュラフを追加する方法もあります。
Q. ペットを連れて行けるキャンプ場はありますか?
A. キャンプ場ごとにペットの同伴可否が異なります。蓼科高原キャンプ場や荒船パノラマキャンプフィールドではペット同伴OKのサイトが用意されている場合がありますが、事前に公式サイトで確認してから予約してください。リード着用やマナー袋の持参は必須です。
Q. 標高の高いキャンプ場で気をつけるべき体調管理のポイントは?
A. 気温差が大きいため、脱水症状と低体温症の両方に注意が必要です。日中は汗をかくので水分補給をこまめに行い、夕方以降は防寒着を早めに着用してください。特に小さなお子さんや高齢者は体温調節が難しいため、無理をさせないことが大切です。
涼しい高原キャンプで夏の思い出を作ろう

標高1,000m以上のキャンプ場なら、平地では味わえない爽やかな空気と満天の星空に出会えます。今回紹介した6つのキャンプ場は、いずれもアクセスが比較的良好で設備も整った施設ばかりです。
夏休みの週末は予約争奪戦になることが多いため、気になるキャンプ場を見つけたら早めに予約を入れておきましょう。防寒着や紫外線対策グッズを忘れずに準備すれば、猛暑の夏でも快適なキャンプが待っています。








